シャンプーの頭皮への影響

シャンプーをしたあとでは、リンスやコンディショナーを使って毛髪をケアします。普段何気なく習慣としておこなっていると、まるでシャンプーは髪や頭皮の汚れをおとすために行い、リンスやコンディショナーは毛髪に栄養を与えてつやつやを取り戻すものと思ってしまいがちです。そのため、きれいな髪の毛を作るためには、シャンプーよりもリンスやコンディショナーの方が大切なのではないかという気もします。
ですが、本来髪質の良し悪しを決定するのはリンスやコンディショナーではなくシャンプーの方です。きちんとした成分配合のシャンプーを使えば、その後にリンスやコンディショナーをすることなく、充分にツヤやハリのあるきれいな頭髪を作ることができます。
人の毛髪は、頭皮の毛穴の奥にある毛母細胞から作られます。きれいな髪の人というのは、この毛母細胞が活発に活動しており、丈夫で寿命の長い髪の毛を作るための充分な栄養分が頭皮に循環しているのです。シャンプーをすると、髪の毛や頭皮についた汚れが落とされるのと同時に、配合されている成分が頭皮の皮膚内に浸透してさまざまな影響を受けます。
安価な量産品のシャンプーでは、石油系や高級アルコール系の合成界面活性剤が配合されています。これは、大変肌に強い刺激を与えるもので、頭皮内に浸透すると毛母細胞の活動を阻害してしまうこともあります。そのため、長期的に使用を続けると、病後や加齢による栄養不足の状態になったとき急に抜け毛や薄毛の症状が出てしまう場合があります。