シャンプーによる肌トラブル

よいシャンプーを使いたいと思っている人は、きっと頭皮や髪の毛について何らかのトラブルを抱えている人でしょう。例えば、慢性的に治りにくい炎症やニキビが頭皮にあったり、フケやかゆみがひどくていつも頭皮がカサカサ乾燥した状態になってしまっている、または反対にいつも頭皮が油っぽくべとついた感じがなくならない、などといった状態です。これらはその人の肌が弱いということだけでなく、使用しているシャンプーが肌にあっていないせいで起こっていることなのかもしれません。
市販されているシャンプーの多くでは、合成界面活性剤が使用されています。特に、大手メーカーから販売されている量産型シャンプーでは、肌トラブルのもととなりやすい硫酸系洗浄剤が配合されていることがほとんどです。硫酸系洗浄剤とは「ラウリル硫酸ナトリウム」「高級アルコール」などが配合されているシャンプーのことで、非常に洗浄力が強く、泡立ちがよいという特徴をもちます。
硫酸系洗浄剤シャンプーの場合、洗浄力が強すぎるため洗髪をすると頭皮部分の皮脂をごっそりと取り除いてしまいます。頭皮の皮脂というと悪者扱いをされがちですが、本来人の頭皮には薄い皮脂の膜ができており、これが紫外線やホコリといった外界からの刺激から頭皮を守ってくれる働きをしてくれます。
皮脂がほとんどない状態の頭皮はたいへんもろく、ちょっとした刺激で肌のトラブルを起こしてしまいます。よいシャンプーとは、強力な洗浄力を持ったものではないのです。